2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

豚が警鐘を鳴らしていた

大機小機 童 さんの寄稿。昨年夏、中国で豚肉価格が上昇した際に、豚の供給を増やせば価格が下がると当局者は考えた。しかし、多くの養豚農民は高収入の建築現場や輸出産業に転職していた。背景には、過剰流動性に基づく固定資産投資の過熱と、旺盛に海外需…

住宅市場関連法案が米上院を通過

米議会は夏休み前にかなりの仕事を行う。日本の与野党、特に野党にはこの成熟さがない。政治、経済にかかわらず事態の深刻さよりも党利党略を優先するという、経済成長時代には通用した戦略をいまだに適用している。疲弊するのは国民と起業。住宅保有者への…

石油元売り各社の会計処理方法

日経記事が「石油元売り6月中間決算 会計処理方法で業績に明暗」はこの件をまとめている。有益。原油在庫の評価など会計処理方法の違いで明暗が分かれたとする説明。1.総平均法 期初の在庫額と期中の仕入れ額を合計して平均する。期中に原油価格が上昇する…

アジア経済連携の再構築を を読んで

日経社説 アジア経済連携の再構築を 6月に国会が承認した経済連携協定(EPA)の年内発効を目指す(高村外相@日本ASEAN外相会議)。 もっとも、日本の産業界不満: その1:貿易相手国の関税が一気に大幅削減されるわけではない。 というのは、WTO加盟国に適用…

報道の根源

こころより納得した気分になる。 メディアの人々は「自分たちには報道する義務があり、権利がある」ということをよく言う。 しかし、彼らはメディアのほんとうの力が実は「報道しない権利」によって担保されていることを忘れている。 http://blog.tatsuru.co…

先週末の米銀株価の回復

先週木、金、特に金曜日は米銀や米系投資銀行の株価が10−20%程度回復した。それまでの下げがきつかったのでshort coverだといってしまえばそれまでだ。SECが新たに打ち出したshort selling規制でFannie Mae、Freddie Macとプライマリーディーラーの資格をも…

新日本石油、ガソリン卸値を市場連動で決定

日経夕刊記事。新日本石油が、10月から、ガソリンなど石油製品の卸値を、現在のコスト積み上げ型から、市場連動型にするというもの。市場連動型の方が透明性の高い市場価格をもとに価格を自動的に決定することが可能という。また月ごとの価格改定を週毎に改…

人間の頭は小さくなっていく可能性がある?

個人的には、興味あるテーマです。 http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=08/07/17/0444254 人間に対する脅威が太古の昔とは比べ物にならないほど少なくなった現代では、迅速な判断を行う皮質下の部分が活躍する機会は減っていると考えられ、そのため…

融資支援システムの共同化?

http://idc.disc.co.jp/kagin/news/index.html 鹿児島銀行、山梨中央銀行、十八銀行の地方銀行3行が16日、融資支援システムの共同化で基本合意したと発表したらしい。現在鹿児島銀行が運用しているシステムを3行が共同で改良し、2010年以降に導入の見通し。…

U-turn就職は3年の夏のインターンシップから?

http://idc.disc.co.jp/kagin/news/index.html 2008年7月4日更新 大学3年生向けOneDayインターンシップセミナー「かぎんサマーアカデミー」情報を公開しました。

共同店舗という場合の定義は?

銀・証の共同店が3割増 銀行系3証券 6月末 という記事だが、共同店舗の定義ってどうなっているのだろう。同じビルに入っているということ?それともフロアーもつながっているということ? http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080715AT2C0901Q14072008.h…

Anwar Ibrahim逮捕される

前回の逮捕からもうすぐ10年というタイミング。またもや理由はソドミー(同性愛)。同国への評価上はマイナスに働き金融市場などにはしばらく重しとして働きそうだ。

マレーシア・リンギのオフショアでの取引規制を緩和すべきとの提案登場

マレーシアのMIERのMohammed Arif所長が、リンギ高への誘導を目的にリンギのオフショア取引についての制限を緩和すべきと提言しているとの報道。金利引き上げの余地ももうない状況では、インフレ抑制のために取り得るのは、リンギ高への誘導。97年当時は20%…

環境保護派の自己矛盾?

http://www.iht.com/articles/2008/07/11/opinion/edkennedy.php 何ともはや、というところ。 エネルギー資源の保護、温存と環境保護は両立しないという次第。

グローバル化への意見

グローバル化に賛成、反対という議論の段階は終わり、グローバル化に伴うルールは如何にあるべきかを議論すべき段階に来ているのかも知れない。スティグリッツ教授ほどまでではなくても識者のスタンス、言い方がここ数ヶ月で大きく変わったようだ。

Fannie Mae and Freddie Mac

連邦住宅企業監督局とでも訳せばよいのだろうか、the Office of Federal Housing and Enterprise Oversightが両者を監督しているが、深刻な過小資本状態に陥らない限りconservatorshipという状態に置くことが出来ないということのようなので、とりあえずは資…

ヒューマンエラーへの対応

結構なことだと思います。 もっとも、「機械的なフェイルセーフ」というところは、私なら「自動的なフェイルセーフ」と書くんだけどな。 万一、こうしたヒューマンエラーが起きても未然に事故を防止できるよう、機械的なフェイルセーフの仕組みについて、早…

インフレは日本株買いか

というポイントに大和総研の熊谷氏が答えているのが目にとまった(株式新聞)。 海外の投資家を回っての感触(北米)。わずかながら前向きなスタンスに。日本のインフレは良いインフレとの議論が広まっている。しかし、インフレでの日本株買いには疑問が残る…

え、日本航空の建物内に?

国際線発着調整事務局の次期局長に8月1日付で国土交通省の元大阪航空局長が就く。政府が日本航空に調整業務を委託してきた名残で歴代局長は日航関係者が務めていたとのこと。日航出身者を外すことになったが、結局は国交省の天下り。 こんなことがあったので…

FTが云々という記述はそろそろもっと正確に書くべき

FTが云々という記述はそろそろもっと正確に書くべきだね。署名入りで書いた人に失礼な話。良く読んでみたい。http://www.ft.com/cms/s/0/15ac9456-48fe-11dd-9a5f-000077b07658.html?nclick_check=1

Fannie and Freddie

民間企業や過去の累積債務問題で途上国の一部に取られた手法だ。 http://plaza.rakuten.co.jp/isWallStreet/diary/200807170000/ 私は債務の株式化(Debt-Equity Swap)が行われると考えています。即ち、エージェンシー債の一部が株式、又はワラントなどに交換…

日本は円の国際化を展開してきた

http://tanakanews.com/080701dollar.htm では、日本の通貨政策が対米従属というが、やや言い過ぎだろう。 円の国際化は、成功はしなかったものの、2000年-2006年頃についてはかなり工夫をしてその可能性を追求していた。通貨バスケットも日本の研究者がもと…

トヨタの成都工場増強に560億円

というテロップがブルンバーグテレビに流れている。昨日のものでしょうね。

米ドルからエネルギー、穀物、希少金属へ

http://www.ft.com/cms/s/0/f2bf5b14-48de-11dd-9a5f-000077b07658.htmlトリシェECB総裁が、今回の利上げでとりあえず十分といった発言をしたことで、軒並みエネルギー、希少金属価格が反落したとの報道ですが、ドル安がこれら市場への資金のシフトを実際に…

原油価格上昇とブッシュ

http://www.nsnetwork.org/node/894 スティグリッツ教授などは早くから指摘。 イラク侵攻にあたっての米国の狙いの一つはイラクの石油権益確保だったと思いますが、結局、原油高には米国民も苦しむという展開。グローバルな地政学的な不安定さが原油価格を相…

マンハッタンのアパート売買市場

マンハッタンのアパート価格は、この第2四半期は38%アップ。第1四半期は少し下落したようだが。Brown Harris Stevensがブルーンバーグに登場してインタビューに応じている。サブプライムローン問題は大きな影響を与えていないのか。物件への需要が高いとの…

銀行株の回復は限定的

http://www.prudentbear.com/index.php/commentary/featuredcommentary?art_id=9875L字型で最終的に少しだけ上向く、という予想だが、確かに昨今の米国の銀行株の株価の動きはそういった予想が共有されていることを示している。

中国の国家年金基金の投資利回り急上昇

という記事が人民日報に載っているらしいが、2007年末時点では中国の株式市場のパフォーマンスも良好でしょうからこんなものかな。しかし、2007年中43.2%、2006年中は29%というのはうらやましい結果。ただ、今年に入ってからは大苦戦していることでしょう。

資源開発会社への鉄鋼企業による投資

今朝の日経朝刊では、Arcelor MittalによるRio Tintoへの投資の話が出ていて驚いたが、FTでは韓国のPoscoが豪州のMacarthur Coalの10%の株式を創業者から手に入れることで合意したことについての解説。同社にはすでにCITICResourceが18%、Arcelor Mittalが…