どこが一番お得? 携帯通話定額サービス

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どこが一番お得? 携帯通話定額サービス

【デジタル家電ニュース】
diji20051122_01.jpg 携帯電話・PHS各社が相次いで音声通話の定額制を導入している。5月のウィルコムを皮切りに10月にはボーダフォン、今月11日からNTTドコモも参入した。ただ、一口に定額といっても「どこまでが定額になるか」の条件は各社で大きく異なる。果たして、どのサービスが一番お得なのか検証した。(2005.11.15掲載)

■各社各様
 ウィルコムの場合、月額基本料2900円で同社のPHS同士なら「かけ放題」「メールし放題」が特徴。さらに、長距離の固定電話や他社の携帯電話向け料金も実質割引となる。近距離の固定電話に長時間かける場合以外は、定額プランが大幅に得だ。
diji20051122_02.jpg ボーダフォンの定額制は、相手先を家族に限定した「家族通話定額」と、特定の電話1番号だけに限った「Love定額」。いずれも、ボーダフォンの基本契約に加入したうえでのオプション契約だ。月額基本料は別途かかるが、定額料金は1回線あたり315円とかなり安いので、1日1回電話する相手がいるなら元がとれる。
diji20051122_03.jpg ドコモの定額制「カケ・ホーダイ」は、FOMAの最新機種「902i」シリーズから搭載された「プッシュトーク」機能を使うもので、月額1050円で使い放題となる。
 プッシュトークは通常の通話と異なり、トランシーバーのように「話す」と「聞く」を交互に行う。話すときは、1回30秒まで音声が流せ、聞く側は最高で同時に4人まで選べる(個人向けの場合)。たとえば、複数台の車で移動中に「次のSAで休憩しよう」などと他車に連絡するような場面で活躍しそうだ。
 プッシュトークを定額制にしなかった場合は、1回あたり5・25円かかる。200回以上送信して、ようやく定額制のメリットが出てくる計算だ。込み入った話や長電話にはあまり向かない方式なので、試しに使ってみたうえで定額制の契約を検討する方がいい。
 ちなみに、auも同じトランシーバー方式の「Hello Messenger」を11月下旬から始めるが、音声は定額サービスの対象外。auは「音声通話定額サービスについては、当分の間、推移を見極めたい」(広報部)と慎重だ。

■一番お得なのは?
pc20051122_03.jpg 料金や通話先の自由度などから考えると、各サービスの中ではウィルコムが断然お得。PHSは、開始当初に言われた「エリアが狭い」「移動中に切れる」といったイメージをいまだに引きずっているが、現在ではエリアも大幅に広がり、とくに市街地では問題なく使える。また、電車やクルマでの移動中は携帯を使わないことがマナーになりつつあるなか、「高速移動に弱い」というPHSの弱点もあまりハンデにならないはずだ。
 ただし、来年から始まる「ナンバーポータビリティ」(同じ電話番号のまま携帯電話会社が変えられる制度)では、PHSは対象外だ。今後、同制度の導入を控え、各社がさらにお得な定額プランを繰り出す可能性も高い。ウィルコムから他社の携帯電話に変更する際は電話番号が変わる。その点は心に留めておいてほしい。